一発逆転への道「社会保険労務士」体験記パートⅠ

②権力と欲望に敗北する

そしてデートの日。12時の待ち合わせにはまだ時間があった。
早くから準備をしていた私は、お茶でもしようと近くのカフェに立ち
寄ってから、待ち合わせ場所である銀座に行った。時間は11時45分。
彼からメールがきた。
「今、親と近くのホテルにいるんだけど、母さんが俺に人を紹介したい
と言ってるんだ。母さんにとっては仕事関係の大事な人らしく、どうしても行かなくてはいけないから、今日のデートはキャンセルしてもらえる
かな。来週、この埋め合わせは必ずするから。ごめん」
という内容だった。

彼の母親はなんといっても政治家。逆らえるわけがないし、それは仕方がないことだ。私は諦めて買い物に行こうとタクシーに乗った。
でも待って。彼と母親が一緒にいるということはある意味チャンスかも!
私が偶然を装って、ホテルへ行く
⇒彼と会う
⇒彼は私のことを母親に紹介せざるおえない
というわけ。これは、行くしかない!彼がいるホテルは、どうせ、いつものところに決まっているし。そう、思った私は行き先を変更し、ホテルへ向かった。

ロビーラウンジに行き、あたりを見渡すと、そこには彼の姿が!
私の勘はビンゴだった。でもひとつ大きく違ったのは、彼の前には着物を着た女性がいたこと。この雰囲気、もしかしてお見合い
嘘でしょ!

それから1週間、私は真実を探るべく、彼の跡をつけた。
彼は、3日もその女と会っていたのだ。私はもしかして捨てられた?
そういえば、この女、どっかで見たことがある。
「あっ!」
以前、政治家の一人娘がモデルに!という見出しで週刊誌に載っていた
ことを思い出した。こういうことか・・・・・・。

そして先週の埋め合わせデートの日。
私は何も知らない顔をして、彼と会い、食事をして彼のマンションへ
行った。そこで私は一か八か勝負にでた。
「もう私たち、付き合って10年だよ。ねー、結婚って考えたことある?」
「あー、ゴメン。僕は結婚に興味がないんだ。君は結婚願望あるの?」
「そりゃ、私だって女だもの。あるに決まってるでしょ」
「えっ、あったんだ。僕は君にはてっきりそういう考えがないと思ってた。それなら仕方がないな。僕たちもう終わりにしよう」
「えっ!やっぱりあの女と浮気をしていたのね!ひどすぎるわ!」
「知ってたのか・・・・・・。あのさー、なんか勘違いしてるから言って
おくけど、あっちが本命なの。君はずっと遊び相手だったわけ。
今になって気づいたの?」
ショックで頭が真っ白になった私は、マンションを飛び出した。

その1週間後、友だちから彼が婚約をしたと聞いた。
彼の母親が官僚ポストを狙うために、大臣の娘と彼をお見合いさせた
らしい。政治家を目指す彼はその話に乗ったというわけ。いわば政略結婚である。

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